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2006年06月07日

水と光と風と

5月27日。待ちに待った紫の日本酒「IDEURA」の誕生会。
馬借のcreamにて列席のお客さまにワイングラスでお渡しし、主催の「紫咲川美食循環(グルグルグルメ)PROJECT」の新宅智之氏とお酒を造った無法松酒造の杜氏、山家(やまが)靖子さんの音頭でまず乾杯!
 

 

そしてライブのはじまりはじまり。
谷本仰、弦をはじき、落ちる雨音のような、「しずく」を奏でる
鳴り物のキラキラした音も。
うどのあすかは「IDEURA」を一口。

開始後7分、弓を取り出し静かなメロディ・・。
滔々とした(太古から今も変わらぬような)風や水のさざめき。
転調、物語的な音楽に。どこかケルティッシュな、しかし大河ドラマ調?
インディな感じもあり、世界共通の自然を感じるような広がり。

絵は描かれるスピードを増し、厚みを増し、紫の波が揺れる。

明るいメロディに転調。絵師、大判の紙をくしゃくしゃにし、絵の具に漬ける。

それを広げてたわしのようなもので色を叩きつける。
土色。緑の草。どうやら田んぼに辿り着いたようだ。

谷本氏、弦の1音をループさせながら、鳴り物を鳴らしてはそれを「引き続きよろしく」とばかりに観客に手渡す。
リン、カウベルなどなど、客席のあちこちで響きが。
その中でちいさな笛を吹き始める谷本氏。
これはまた、平家物語の横笛のような風情。なぜか「月の夜」を連想させる音色。
絵師は、紙を3枚に裂いたものをまっ黒に染めている(A)


再びヴァイオリン。絵師は描いた絵にもう1枚紙をのせ、版画のように写し取る。
そこに筆を加えていく。
ふいに先ほどの黒3枚を並べ、散りばめていた色を布で拭き取る。

再び真っ黒になったそこに、新たに小さな色を乗せていく・・・
またそれを一旦置いて、中判の用紙に紫の稲穂。(B)

ヴァイオリンは爪弾きのループで美しくリリカルなベースを作り、その上に明るく豊かな曲を弾いていく。
色んなものが、芽吹く音。

ここで前半終了。(49分)


※写し取った双子たち。


※月光を浴びて出た棚田の芽。


後半は谷本氏による「イッタイ何をしてるのかトーク」から。
雨の音が大好きなこと、ひとしずくがやがて源流になっていくこと等々。
ん、イメージは結構まっすぐ伝わってたな。私も先日あすか嬢と源流に行ってたし。

水気をはじくタイプの紙に落とした紫を、紙を振って流す。

谷本氏はいつのまにか裸足。ラッパ?を使って赤ん坊の大泣きの声を。
絵師は筆を振って色のしずくをたくさん降らす。


その絵が出来上がると、谷本氏、「蛙」を取り出す。背中を棒でこすると蛙の鳴き声のするアレ。
これも客席に配り始める。大小いっぱいあって、たくさんの人の手元で色んな種類の蛙が鳴き始める。
絵は、これも蛙でしょうか?

指揮をして大合唱に導く谷本氏。

くしゃみ一発で静まりかえり、再び1匹、また1匹と鳴き始めたり。

次に1枚、また1枚。
水と光と風と。酒の香りと源流の水音のイメージをまとい、色と音は渾然一体となる。
過程を追ってみよう。→blue060527

白のパステルで描いたり銀を筆で乗せたり、も。
水の中で何か色々泳いでる感じ。
水色の作品、これは娘が頂いて帰りました。

次、「violet060527」最終的に「塔ヶ峰」になっちゃった1作。
直接コップからかけたりして、それを紙を揺すって流してたら・・・
ふと前後をひっくり返した形になった時、「あ、山だ。」と思った。
※この時、絵師当人も客席の山家靖子もそう思ったらしい。

カップのフチに白を塗り、スタンプする。逆光できらめく光。
裾野には手のひらで色を増やしていく。ひっくり返して描いてみたりも。

ここで谷本氏、カホンに腰掛け足首には鳴り物(アンクルビーズ)を付けて猛烈にビートを刻み始める。

山は「力」を増してくる。
カホンの音がとても強く響いて、大地を揺るがすごとく。

やがてヴァイオリンに。最後の一筆。


絵は山から、また川に、戻ってきた。
やさしい旋律。

音が止み、小さな手回しのオルゴール。
そっと、そっと聞こえる、「ハッピーバースデー」のメロディ。

産まれたね、産まれたよ。うれしいな、うれしいね。

誰もが祝う、その気持ちが満ちる。

最後の1枚。田んぼだろうか、緑、紫の柔らかい層に、反射する水面。

霧吹きで若草色をのせる。

筆はまだ動いていたが、もう22時半を過ぎていたので、谷本氏挨拶で締め。

主催の新宅氏、喜びを語るが、「この場でラベル候補を決める」ということはやはり難しく、お客さんのコメントなども頂きつつ、後日発表へ。

そして出来ました!!
文中(A)の黒い3枚と(B)の紫を組み合わせた作品。
いま、室町のカカポコロニーに見本を置いてます!

一連の出来事についてはこちらをご覧下さい。


※お客様に人気の1枚。残念ながら銀が印刷には出にくいのであった。


※最後の1枚の完成状態。新宅さんは「ケーキのように見えた」そうだ。

投稿者 tanise : 2006年06月07日 18:14

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コメント

ねぇさん、ありがとう!!
とっても嬉しいレポートでした。

投稿者 うどんこ : 2006年06月08日 22:29

いやー、今回は(も?)頑張リマシタッ。
雨をいいことに、半日家に籠もって静止画抽出と画像選びしたけど、選びきれずにたくさん使ってしまった!

投稿者 tanise : 2006年06月08日 22:34

●こんなに素晴らしいレポート、お忙しい中どうもありがとうございます。気になりながら来られなかったという方々も何となく雰囲気が掴めそうな…でもやはり実際に来た方にしかわからない空気(ま)があったり…。●営業マンだありながら、籠もって研究開発するのが専門で、司会や演出下手の私は反省だらけですが、それでも毎年つづけてゆきたいと切に思っています。●谷瀬様のアドバイスご助力だけが頼りです(泣き落とし)。ご指導よろしくお願いします。

投稿者 新宅智之 : 2006年06月10日 02:35