署名について、思うこと。

ESTAは、
建物としては、もう寿命なのかもしれない。
むしろ、オーナーの住友金属に、よくぞ今まで、と
感謝するべきかもしれない。

じゃあ署名をしても、意味がないのでしょうか?


ESTAは、もともとその立地条件や、建屋が再利用であることから
長い運営が難しい面があったと思います。
しかし、SAMを中心とした人々の努力で
廉価のまま、ここまで運営されてきました。

「ESTA」はいずれ記憶になってしまうにしても、
「ESTA」が何だったのか、ということを「考え」、
共有認知する(それを表明する)ことは
制作者・アーティストにとって、大切なことであると思い、
署名という機会を作るに到りました。

すると個:ESTAということに端を発し、どの地域でも共通の課題として
「民間ホールには民間ホールの特性・役割があり、
それは公共ホールには担いきれない」ということ、
今まで我々の傍にあった「地域の民間ホール」が何をもたらして
きたかということ、それを考えるキッカケは重要なことだったのだと
逆に知らされることになりました。

その中で、日本でも「ESTA」がほんとうに
「幸いな場」であったことが、改めて分かりました。

それは「場」と関係することで「表現」を作る・届ける側だけではなく
受け取る人々にとっても、同じことでしょう。

我々は、オーナーが「やめる」というものを、例えば「買い取る」なら
ともかく、ただ「続けて」ということこそが理不尽であることを理解しつつ、
それでも「無くなることが、困る!悲しい!」と声を上げることで、
「その場所」がいかに貴重だったかを刻み残そうとしています。

それは今までESTAを通して体験したことが間違いなく
「豊かな生」であった証拠を形づくることであり、
このことは、やがての新しい創造に、芯を与えてくれると信じます。


ほんとうに「全国から」声が届いております。
が、まだまだ私の力ではこの報を(特に地元に)届けられていません。
どうか今少し、ご協力頂けるようお願い致します。


2008年10月1日
ピカラック◇谷瀬未紀


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