演劇情報サイト「BACK STAGE」の百人弥次喜多特集に素晴らしいインタビューあり。→ (2005年7月)

−演劇との出会いは?


自主製作映画に関わったことがキッカケですね。「千歳映画」。
この頃はまだ役者はやってなかったんです。
監督やってた平山聡が僕の高校時代の同級生だったという縁で、映画作りに参加したんです。
で、その映画に名古屋小劇場演劇界の俳優が沢山出演しており、僕も芝居関係者と知り合った訳なんです。
随分以前の映画ですから、今、知ってる人はあまりいないでしょうね。
僕とはほとんど面識のない頃の天野天街もチョイ役で出てますよ。
この映画の脚本(主演も)は北村想さんで、「空想と科学」という想さんの本に掲載されてると思います。
探偵映画です。当時は「名古屋演劇人総出演!」ということで話題になったんですけどね。
名古屋や大阪で活躍されていた頃の坂東英二さんも出演されていました(特別出演で)。



−所属歴にある「ダンスング・スペース」というのは?


元々、愛知大学で演研にいた人が主宰となって始まった団体で、ジャズダンスで公演を行う団体です。
ジャズダンスブームの少し前に結成されています。活動期間は5〜6年でしょうか。僕はその後半に参加しています。
主宰者がアングラ畑の人なので、普通のダンスの公演とちょっと毛色が違い、芝居チックな公演でしたね。
現在、その主宰者(菱田一雄さん)はこんな劇団をやっています。



−「てんぷくプロ」について教えて下さい。


「てんぷくプロ」は、もともとT・P・O師★団(北村想さんが主宰していた劇団)にいた矢野健太郎が、
師★団解散(81年)後に「矢野健太郎プロデュース公演」を行ったのが前身です。
これは3公演実施されましたが、それに参加していたメンバーが劇団にしてしまおう!ということで
1985年に旗揚げされました。旗揚げメンバーは僕を含め男5人(矢野健太郎、入馬券、卓草四郎、守乱丸、小熊ヒデジ)でした。
ちなみに僕は最年少でした。

代表は置かない、ということで始まっていますが、中心的な役割を矢野健太郎が担い、
僕は番頭的なポジションにいるという感じでしょうか。旗揚から10年間くらいは僕が制作を担当していました。


最新作(2005年5月上演)の『弥生町の空』では出演者11人中、40歳代7人、50歳代1人という平均年齢の高い劇団になってました。


−『海辺の情景』という作品に主演されていますが、脚本の中村匡秀氏と 演出のコヤマアキヒロ氏とは?


コヤマアキヒロとは、ジャブジャブサーキットの小山広明君(初演出)です。
『海辺の情景』は彼が学生時代に所属していたの演劇部で上演した作品で、中村匡秀氏は小山君の後輩だったそうです。
この公演(04年)は、あの名作を再び、という思いからの上演となったようです。
−KUDAN Projectの前身は「キコリの会」ですが、なぜ「キコリ」?


最初に作るものを「キコリの話にする!」と天野が言っておったもので・・・。
結局、キコリとは何の関係もない『くだんの件』という作品になりました。



−『真夜中の弥次さん喜多さん』についてひとこと。


「弥次喜多」は公演を重ねるごとに稽古が楽しく、愛おしい芝居になってきますね。
本番をすればするほど、とてつもなくイイ状態の芝居が出来るのではないかという予感があります
以前『くだんの件』でもそんな経験をしたので。
同じ作品を長く続けられるチャンスに巡り合えたことは、ホント、幸せだと思います。
−好きな映画/絵/音楽などを教えて下さい。


映画は、その昔観た『2001年宇宙の旅』が大好きでしたね。
唯一、お金を出してビデオを買った映画です。
あとは『トキワ荘物語』、『キッズリターン』、『月はどっちに出ている」、『刑務所の中』、マルクス兄弟、等など・・・。

絵は好きですが、余り詳しくありません。展覧会があると観に行ったりします。
横尾忠則さんの描かれた少年マガジンの表紙を観た時は衝撃を受けました。
ピカソの「浜辺を駆けるふたりの女」も好きです。

音楽は、ジョン・レノンが好きですね。僕は井上陽水や吉田拓郎の世代で、彼らの音楽をよく聞きました。
その後、初めてハマった洋楽がビートルズ(解散後でしたが)で、ジョン・レノンのファンでした。
知人の影響で、フランク・ザッパやマザーズもよく聞きましたね。



−好きな作家(文学/戯曲/漫画等)は?


筒井康隆さんが好きです。あまり文学は読みませんが、筒井さんだけは沢山読んでいます。
あと、阿佐田哲也さんが好きです。小林信彦さんのコメディアンや映画に関する書物も好きです。
戯曲は別役さんや宮沢章夫さんや岩松了さんが好きですね。

漫画は沢山読みます。漫画で育ったようなものでして、ちばてつや、いがらしみきお、吉田戦車、山上たつひこなど好きです。
勿論、しりあがり寿さんも。そして手塚治虫さん。
ほかにも沢山。2004年は小池一夫+小島剛夕コンビの作品に夢中になりました。



−好きなモノは?


落語が好きです。志ん生、円生、金馬、談志などよく聞きました。
居酒屋で食べる魚介類が好きです。そしてお酒!


2005年2月記録