海峡演劇祭
2015年12月5日〜26日
北九州市・門司港
関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)1階多目的ホールにて
■「海峡演劇祭」2015年ラインナップ■
■海峡を臨むミュージアムにて■
海峡演劇祭は2010年から始まり、今年で6回目を迎えます。
北九州市の観光名所「門司港レトロ地区」に2003年に開館した「関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)」。
その中にある多目的ホールは、旧YMCA門司港ブランチのデザインを再現したものです。
海峡演劇祭は、この海峡を臨むミュージアムから、生の表現を発信していこうと始まった、ちいさなフェスティバルです。
最初の年は「海と平和のドラマフェス」と題して、「海」「平和」「こども(引き継がれるいのち)」をテーマに作品を集めました。
フィジカル(身体)とドラマ(物語)が合わさって提示されるものから、「平和」への気づきが、よりもたらされるのではないか、そう考えました。
2011年は「大正百年」の年でもありましたので、100年を振り返り、
そこから「100年後の今」を見つめ、さらに ここからの100年を考えるキッカケとしたい作品を上演しました。
2012年は、「手渡す」ということをテーマに、ささやかでも手の触れ合うような出会いから始まる可能性を模索しました。
2013年は、「憤る」がテーマでした。
「怒ったって世界を変えられない」
「私には何も出来ない」
そう考える前に、誰かの【いのち】が脅かされる出来事には、まずは素直に「憤ろう」と思いました。
2014年は「若手」と呼ばれる団体が海峡へのちいさな「旅公演」を行いました。
演劇・・・人が人と同じ空間で行う表現は、身体の発する熱を、そのまま伝えます。
TVでもインターネットでもない、実際に、その時間その場所で「やりとり」できること。
それは、客席に居る「あなた」と「だれか」の存在が含まれた、唯一の作品であるとも言えます。
作品に道案内されて、改めて自分の「身体」に、たどり着けるかもしれません。
海峡で会いましょう。
谷瀬未紀【海峡演劇祭実行委員長】
海峡演劇祭WEBサイト