谷本仰と大槻オサムによる2010年からのユニット。
『新しい天使(アンゲロス・ノーヴス)』というパウル・クレーの絵について
ドイツの思想家W.Benjaminは
【きっと彼は、なろうことならそこにとどまり、死者たちを目覚めさせ、
破壊されたものを寄せ集めて繋ぎ合わせたいのだろう】と語った。
天使「Angelos」はギリシャ語で「伝令者」の意。
天使は今日も、ゆらぎ震えながら(tremolo)
死者(過去)と生まれ来るもの(未来)との言葉を、伝え結ぶだろう。
『ダイヤローグス・インザ・ダーク』2010年1月 |
『Dialogues in the Dark〜光/身体/闇〜』 2010年10月(「海峡演劇祭」参加) |
『ホシハ チカニ オドル Dialogues in the Dark2011』 広島公演 2/18、2/19 アビエルト 福岡公演 7/25、7/26 ぽんプラザホール |
谷本仰 ヴァイオリン弾き、歌うたい。北九州・福岡を拠点に、タンゴや即興、ジャズロック他、多様な演奏活動を展開する一方、路上死したホームレスや若松・小田山墓地に眠る無名の朝鮮人死者たちのための追悼演奏を繰り返す。演劇等との交流を経て2007年、広島を皮切りにソロライブ活動開始。ブエノスアイレス公演も重ねるタンゴ楽団「トリオ・ロス・ファンダンゴス」メンバー。リリースCDに、ホームレスエイドの『ゴーイング・ホーム』(2007)と『わたしのあおぞら』(2011)、アルゼンチンタンゴ『トリオ・ロス・ファンダンゴス 』1〜8、ソロアルバム 『Solo Dialogues』(2015、2017)、など。コロナ禍の中、2021年3月より月刊ソロCDRリリース開始。日本音楽療法学会認定音楽療法士、NPO法人抱樸(ほうぼく)副理事長、南小倉バプテスト教会牧師。 http://blog.livedoor.jp/aogoomuzik/ |
大槻オサム 1996年広島で「芝居集団フン賊」旗揚げ。アングラ・テント芝居系に影響を受けつつ、主にライヴハウスや野外テントで自作脚本の上演を続ける。2004年谷本仰と出会い、翌年小倉にて谷本と表現で対話するDuoシリーズ「Dialogues」で共演、作品『死者のテガミ』を上演。2005年より身体表現ユニット「単独旅行舎」主宰。2006年アリノネ名義で広島のCafe Teatro Abiertoにて『新しい天使』(脚本:池内文平)を初演、半年後小倉でも上演。広島で様々なデモンストレーション、ゲリラ企画など展開中。ストリッパー若林美保と谷本仰との3人でのユニット「two」や牧瀬茜(踊り子)、梶山シュウ(ベーシスト)とのユニット「乱葛(みだれかずら)」なども。2020〜22年「アビエルト芝居小組」公演(作・演出:桜井大造)に出演。 |